この補助事業は、自動車事故による高次脳機能障害を有する者の社会復帰を図る方策を検討することを目的として、
自立訓練(機能訓練・生活訓練)を提供する障害福祉サービス等事業者のうち、
高次脳機能障害への十分な理解がある者が行う、
高次脳機能障害を有する者が病院・事業者から地域への生活を円滑に移行するための
サポートの取り組みに対して補助を行う、モデル事業です。
高次脳機能障害者特有の症状として、社会的行動障害や記憶障害がありますが、適切なリハビリテーションを受けることで社会復帰につながる可能性があります。頭部外傷を治療する病院や自立訓練を提供する事業所はあるものの、入院中は患者にとって守られた環境下での生活となるため、高次脳機能障害が概して目立たず、発見されないことがあるほか、高次脳機能障害に理解のある事業所も多くない状況にあります。そのため、高次脳機能障害の発見が遅れる場合や適切な自立訓練を受けられず、高次脳機能障害を有する者が社会復帰できない状況が生じています。